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母の元へ

ご機嫌伺いに行っていた
真正4女から

メールが来ました。



真正4女のメールです。

田舎に行って来ました。

お母さんは
きちんとした格好をして

炬燵で新聞を読みながら
うつらうつらしていました。

だから

暖かいうちに
ふたりで散歩をしました。

お母さんは偉い。

私が「出かけよう」と
言ったら

すぐ鏡をのぞいて
口紅を引いたのです。

私はお化け状態ですが
お母さんは綺麗!!

新家の田んぼの方まで
ゆっくりゆっくり歩き

水仙を愛で
南アルプスをながめ

「やっぱり外の空気はいいわね!」
だってさ。

綺麗なお母さんを
誰かに見せたかったのに

誰にも会わなかったのが
ちょっと残念でした。

その夜

お母さんがこんなことを
日記に書いていました。

散歩のことだって
書いて欲しいのにそれは無し!


「毎日こたつに入り
ぼうっとしているだけの私。

ただ時計の音が
カチカチするだけ。

私の命は一歩一歩
あの世へむかっているだけ。

今いる動くものは瑠璃だけ。」




わたしは

母の日記を覗いた事が
ありません。

こんな事が
書かれているのなら

辛過ぎて、恐ろし過ぎて
わたしには読めません。

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友人の新井君が

きれいな写真を
送ってくれました。

8bc63065.jpeg
 撮影 新井君






群青の空に浮かび上がる
桜の花

その花陰の遠い向こうに
ぼんやりと浮かぶ朧月

人黒し朧月夜の花あかり

明治23年

正岡子規が詠んだ
句のままに

新井君もその感動を
わたしに送ってくれたのでした。
我家の木蓮が
花時を迎えました。

今、大輪の花を
見事に咲かせています。

a6d9a14b.jpeg








木蓮が咲いたこの数日

富山は風も吹かず
快晴続き。

おかげでわたしも

心落ち着かせて
楽しんでいます。

我家の木蓮は
これまで

全く不運な
木蓮だったのです。

月に群雲
花に嵐の例え通り

咲くやいなや
決まって吹く大風に

毎年ずたずたにされて
来たのです。

『出る杭は打たれる』の
例えのように

それこそ毎年

ずたずたに
されてきたのです。 
 わたしは

家のあちこちを
母に合わせて改造しています。

その1つが取っ手

母の
指先の力が弱くなって

引き戸の開け閉めが
難しくなりました。

それで凹形取っ手を
リーフ形に変えました。


これでまた

母が引き戸を開け閉め
できるようになりました。

e529c1d5.jpeg

 取っ手と手摺だけじゃあ
  未だ足りぬ






でも・・・

「ローソク無いかしら?

レールに塗ったら
もっと軽くなるんじゃない?」

と、母はそう言って

なお一層の努力を
わたしに要求したのです。
 
母を
転ばせてなるものか!

そう決心している
わたしは

百寿舎の常用口にも

これでもかこれでもかと
手摺を付けました。

6733b4b6.jpeg
 これでもかこれでもかと手摺を







母の為に
せっかく建てた百寿舎

それが原因で
転ばれたら困ります。



「私だって
転んで寝た切りになるのは
嫌なのよ」

わたしの気持を察してか
母はそう言って

しっかりつかまり歩いて
くれるのです。
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