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わたしは時々甥姪に
母との会話をメールします。
 
わたしたちも行く道、通る道
 
年取るってことを
知っといてもらいたいのです。
 
 
 
積極的な処置なしの続きだがね
 
 
ゼロゼロが一応収まった
おばあちゃんに
 
僕が
食事をさせようとするとね。
 
これを見たサブリーダーが
言い放ったんだ、憎々しげに。
 
「うちじゃあねえ
 
誤嚥してむせたら
もう食べさせないんですよ。
 
皆さんに
そうしてもらっているんです!
 
食事は

こちらで片付けますから
そのままにしといて下さい!」ってね。
 
もちろん、さっきの『嫌だよね!』とか
『憎々しげに』とかいうのは
 
僕の受け取り方の問題で
 
彼女らはあくまで
冷静だったんだと思う。
 
だけど、僕にゃあ

木で鼻をくくったような物言いに
聞こえたのは事実。

彼女らが

おばあちゃんの息子の感情に
寄り添ってくれなかったってのも

ほんとんとこ。
 
「お陰様でゼロゼロはもう
治まったようだけど
 
じゃあ様子を見て
 
後でまた残りを
食べさせてもらえませんか?」
 
と、僕はまた丁寧に頼んだんだ。
 
だけど、サブリーダーは
 
「うちじゃあねえ・・・」
の繰り返し。
 
『だって見て下さいよ。
 
母はまだお昼
何口も食べちゃあいないんですよ。
 
お腹空くじゃあありませんか』
 
とはまたしても
僕の腹の虫。
 
だけど、僕は悲しくも
 
おばあちゃんが
お世話になっている身
 
腹立ちまぎれに
出そうになった腹の虫の言葉を
 
ぐっと抑え込んだんだ。
 
僕のこん時の気持ちは
あれから半年以上経った今でも
 
生々しく思い出される。
 
だからこそ僕は今
こんなに長々書いているんだよ。
 
僕らが言い合っている間
おばあちゃんは
 
ゼロゼロからは解放されたものの
まだ目は虚ろ
 
呆けたような顔で
ぽつんと座っていたんだよ。
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