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八ケ岳南面には
たくさんの湧水があります。
近くのものだけでも
友人Nの冬の八ケ岳 西から大滝湧水、三分一湧水
八衛門出口、大湧水・・・
と、次々挙げられるのです。
どの湧水も
夏は冷たい甘露水。
わたしは子供の頃
毎週のように八ケ岳に登り
帰りに
この甘露水を腹いっぱい飲み
疲れを
吹き飛ばしたものでした。
友人Nは
わたしの近くの温泉に来るたび
コーヒー用にこの
甘露水を汲んで行きます。
そのNからのメールです。
今朝は-4℃。
無風に近いがオデコも温める
毛皮のついた防寒頭巾は欠かせない。
起きたら先ず
八ヶ岳の水を使った
コーヒーを飲んでいます。
金田一先生が言われる通り
この超軟水のコーヒーは
美味い!美味い!
君のお母さんが102歳で
まだまだ元気なのも
「切ってくれるんなら
出来るだけゆっくり
切って頂戴」
起きて来た母の爪を
明後日は新年だからと
切っていた時のこと
母が哀願するように
言いました。
暮も押し詰まって
母は風邪を引きました。
甥たちが
餅搗きに来てくれ
わたしの長女夫婦も孫も
来てくれましたが
わたしは大事を取って
「起きていたい!」
と言う母を
と言う母を
強引に
寝かせておいたのです。
寝かせておいたのです。
だけど、母は
制止するわたしを振り切って
しばしば起きて来たのです。
「私はね
人間関係が持ちたいのよ。
ただ寝ているだけじゃあ
聖ちゃんやナコちゃんが来てくれたって
ミノンたちが来てくれたって
話も何も出来ないのよ。
浮世と全く関係ないところで
寝ているなんて
こんな
つまらない事はないの。
みんなが笑っている声だけでも
傍で聞いていたいのよ」
母はそう言ったのです。
だから、わたしも
ついほだされて
ついほだされて
「ご飯の時だけだよ!」
と、断りを入れながらも
爪切りなどして
母が浮世にいる時間を
伸ばしてしまったのです。
伸ばしてしまったのです。