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「人間長生きして
いいやら悪いやら!
昨日なんて
誰とも口をきかなかったのよ。
独りで寝てるだけの人生なんて
寂しいったらありゃあしない!」
松も開けたと言うのに
風邪がまだ、すっきりしない母が
起きて来て
渋い顔と声で言いました。
「お母さん!
誰とも話していないったって
僕とも、お晴とも話してるじゃない」
「あれ位じゃあ
話した中に入らないわよ。
人間長生きして
いいやら悪いやら!
寝てばかりいると
そんなつまらない事ばかり
考えちゃうのよ」
今の母は、あくまで
マイナス思考。
それでわたしは、何とか
気持を引き立てようと
口で勝負を
しかけたのです。
「お母さん、何言ってんのよ!
102歳にもなって
長生きしていいやら悪いやらって
もうとっくに
長生きしちゃってるじゃない。
村中捜したって
お母さん位の人
1人いるか、2人いるかだよ。
おまけに
自立出来てる人なんて
お母さんしかいないんだから!」
「へ~え、そうなの?
それなら私
貴重な存在なんじゃない」
「そうさ!
お母さんは貴重な存在なんだよ!
だから、お母さん!
みんなが見習う位
明るくしていなくっちゃ!」
っと、そう言われて母は
やっと機嫌を治し
ちょっとだけ
笑顔を見せたのです。
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