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「もう、いつ退院されても
いいですよ」

主治医が
病室に来て言いました。

「心配な所は
どこにもありません。

頭の断層写真も
血液のデータも

全く問題ありません。

腎臓がちょっと弱いけれど

歳が歳ですから
分るでしょ

若い人の様には行きません。

だけど
安心して帰られて結構です」

そう言ったのです。

「ほんとに
ありがとうございました。

やっぱり
立ち眩みの類だったんですか?」

わたしは安心しながらも

気になっている事を
根掘り葉掘り訊いたのです。

「先生の
お名前を教えて下さい!

お世話になった方のお名前くらい
知っていたいんです」

主治医とわたしのやり取りに

横にいた母が
突然入って来ました。

「名も無い医者ですよ」

主治医はそう言って
わたしとの質疑応答を打ち切り

出て行ったのです。

そんな風にして
一回目の説明は終わりました。

だけど
しつこいわたしは

ナースセンターに
再度主治医を訪ね

断層写真を見せてもらったり
血液検査結果を見せてもらったり。

医者をしている
わたしの次女に

報告する為の準備をしたのです。

「データはこんな所ですが

やっぱりもう
同居されたらどうですか」

2回目の別れ際
主治医がまた言いました。

主治医もなかなかのしつこさ
だなと

自分がしつこいわたしは
思ったのです。

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