[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
11月8日夕刻
ちょうど1か月前
103歳になったばかりの母が
緊急入院しました。
わたしは富山にいましたが
見守り当番の芽衣子から電話で
逐一の報告と
相談がありました。
この日の母は
いつものように
昼前に
元気に起きて来て
遅い朝飯をしっかり食べて
午後1時半
ヘルパーさんが来てくれて
「そろそろお風呂にしましょうか」
と言ったのだけれど
何だかとろんとしていて
熱っぽい。
それで
「今日は止めておきましょうか」
と、芽衣子とヘルパーさんが
相談して
起きていたがる母を何とか
寝かしつけて4時
その時には熱が、何と
38度に上がって来ていて
驚いた芽衣子がすぐ
かかり付け医に往診を頼みました。
ぐったりしてしまった母の周りを
ふたりが右往左往している間に
かかり付けの
マッサージの先生も来てくれて
氷枕を探してくれたり
氷を買いに行ってくれたり
まるで
家族のように
心配してくれながら
大活躍してくれました。
そうこうしているところに
5時、ありがたくも
かかり付け医も
早速来てくれて、救急車で
最寄りのF病院に
緊急入院と相成りました。
春になったと思ったら
もう秋。
歳をとると1年が
余りにも速く通り過ぎます。
わたしと一緒に
年を重ねながらも
200年先を見ている
友人Nのメールです。
10℃
今朝の雲はイワシ雲。
40年会の秋の旅行で
草津温泉に行ってきました。
最後の自由時間には
西の河原の露天風呂で
長湯しながら紅葉の山を愛でました。
風呂の帰りの涼風は
とても心地よく
駐車場で飲んだビールも
美味かった。
おまけに、バスの中では
文学部の
昔少女から
甘いお菓子の差し入れがあり
僕は元気になりました。
いつもひとりで走ってる僕には
うれしい旅でした。
草津温泉で拾った
ミズナラのドングリ36個を
今日、植えます。
200年先の大木を夢見て!
Nへ
おっはー!
いつも元気なNさんですね!
あっちこっち飛び歩く君の
バイタリティーに感心しています。
しかも
200年先の大木を夢見て
ドングリを蒔くとは!
君の人生のスパン、最高だよ。
200年後の子孫たちが
その大木にブランコ吊って
漕いでる姿想像したら
嬉しくなった。
というポスターに
京都市内バスに乗っていて
気が付きました。
本当にそう。
わたしは
京都と奈良を旅行していて
『日本に京都と奈良があってよかった』
とつくづく思いました。
それにもかかわらず
わたしは旅行中の些末事を
ことさらに取り上げて
いろいろ書いてきました。
そんな不満の
一つ一つを娘たちに言うと
「そんな習慣の違いや
相手に直接言えないようなことを
ぐだぐだ言ったって
仕方がないじゃない」
と、注意をされたり
袖を引かれたりもしました。
娘たちに全てを任せ
ついて歩いた今度の旅行ですが
わたし自身が、この秋
103になった母のように
子供返りしていることを実感する
旅になりました。
わたしは歳を取った分
一言文句が多くなり
その分、娘たちが
大人の判断をするように
なっていたのです。
奈良駅で
まだ居残る長女たちと別れ
京都で
東京に帰る次女たちと別れ
わたしは独り
北陸線に乗りました。
その別れ際
5歳になる孫娘が
じじとばばにと
プレゼントをくれました。
車内の徒然に
開けてみるとそれは
みんなで行った下鴨神社の
お守り。
いつの間にか
買っていてくれたのです。
同じ時間に
新幹線に乗っている次女に
わたしは
メールを送りました。
いま福井を通過中。
サラのくれた
長寿のお守りありがとう。
パパもママも
そういうのをもらえる歳に
なったんだよな!
驚いちゃうよな、ありがとう。
楽しかった旅を終えて
独り乗ってる電車の中で
孫がくれた長寿のお守りを
何度も取り出して見ている
お父さんなんて
マノン
想像できるか?
お父さんだって
想像したこともない姿だよ!
旅行では
何から何まで世話になった。
また一緒に行かせてくれ!
今度はママも一緒にな!
サラによろしく。
驟雨にあいました。
仕方なく
200m程とって返し
宇治駅近くのお茶屋に
逃げ込みました。
この店
京都のウナギの寝床店とは違って
間口の大きな店構え。
間口の左半分が
間口方向に開け放たれた
4間続きの座敷になっていて
その1番奥の座敷には
見事な仏壇が設えてあり
その前に
1歳になったばかりの
ひ孫娘がちょこんと座って
お参りをしておりました。
間口の右半分は
宇治茶の販売処と湯茶の試飲所に
なっていて
その間の
奥のレストランに続く
屋根の設けられた通路には
緋毛氈の敷かれた縁台が
いくつも置かれ
飲み放題のお冷やが
用意されておりました。
店やレストランが立て込んで
中に入れぬ客は
まずここで日差しを避け
多分
100年余りも手塩にかけ
手入れしてきた松の立ち姿に
見惚れながら
お冷やで喉を潤す
仕掛けになっていたのです。
わたし達が店に入ると
もう店の中もレストランも
先客でいっぱい。
それでわたし達は
仕掛け通り縁台に座り
先ず
お冷やで喉を潤したのです。
雨は最初
通り雨だと思っていたのですが
その内本降りになり
縁台にまでしぶきが
かかるようになりました。
すると驚くことに
店の方々が飛び出して来て
「さあさ、どうぞどうぞ
中へどうぞどうぞ!
そこでは雨で濡れるでしょう!」
と、タオルを渡してくれながら
店奥の椅子へと招じ入れ
そこでまた、『水出し煎茶』を
振る舞ってくれたのです。
京都のあの
玄関先で待たされる『おもてなし』に
うんざりしていたわたしは
心底ほっとして
『これこそ本物のおもてなし』
と、そのサービス振りに
唸らされたのです。
わたしが
座敷を覗いていると
80になるという奥さんが
例のひ孫娘を抱き出して来たので
しばらく話しましたが
この店、7代続く老舗だとか。
さすが
7代続く店のサービスは違います。
サービスに誰もが共感できる
心がこもっているのです。
そんなわけで、わたしは
どこへ行っても土産など
めったに買わない人間ですが
ここへは
平等院の帰りにも寄って
『水出し煎茶』を買ったのです。