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「兄ちゃん、便器を取替えたの?」
先日実家に帰ると
開口一番、母が聞きました。
「この前
兄ちゃんが帰った後
夜中に
トイレに行ったらね
便器が急に低くなってて
往生しちゃったの。
便座だって
座りにくくなってて
何か変
本当に
用が足しにくいのよ」
と、母が言いました。
わたしはもちろん
便器など変えていません。
「変えてないよ、昔のまんま」
そう言っても母は
「変わった、変わった」
の一点張り。
「低くなっちゃって
本当に
座りにくくなったんだもの」
と、まるでわたしの所為
みたいに言い張ったのです。
「いよいよ始まったか
被害妄想が!」
と、ドッキリしたわたしです。
「それ程言うんなら分ったよ。
トイレに行って
座って見せてよ。
ズボンは下げなくて
いいからね」
『ズボン
下げられたらどうしよう』
と、思いながらわたしは母と
トイレに行ったのです。
もちろん
トイレは昔のまんま
低くなんかなっていません。
だけど、母は
「ね、やっぱり低いでしょ!」
と、便座に座って見せながら
言い張るのを止めません。
母がどうして
そう思うようになったのか
わたしには全く想像が
つきませんでした。
それで仕方なくわたしは
トイレにもう一本
掴まり棒を
つけてもらいました。

つかまり棒を増やしても
母の誤解は解けません
便座が低いんなら
立ち上がり易くしてやろう
と思ったのです。
それまでも1本
掴まり棒はあったのですが
今度は両手で掴まって
立ったり座ったり
出来るようにしたのです。
「どう、お母さん!
これで立ったり座ったりが
楽になったでしょう!」
これで満足だろうと
わたしは母に聞きました。
「今までだって、立てたのよ」
と、母が無情にも答えました。
「そう言うこと
聞いてんじゃ無いの!
前と今とじゃ
どっちが立ち易いかって
聞いてんの!」
「そりゃあ、今の方がいいわよ。
ただ私は
そんな事までしてもらわなくてもって
思ったのよ」
「じゃあ、最初っから
そう言えばいいじゃない」
「だけどやっぱり
便器が変わったように
思えるのよ!」
こうやって
母とわたしの会話は
すれ違いながら
延々と続きました。
この時のわたしは
母が何故トイレが変ったと
感じていたのか
まったく
想像出来ずにいたのです。
先日実家に帰ると
開口一番、母が聞きました。
「この前
兄ちゃんが帰った後
夜中に
トイレに行ったらね
便器が急に低くなってて
往生しちゃったの。
便座だって
座りにくくなってて
何か変
本当に
用が足しにくいのよ」
と、母が言いました。
わたしはもちろん
便器など変えていません。
「変えてないよ、昔のまんま」
そう言っても母は
「変わった、変わった」
の一点張り。
「低くなっちゃって
本当に
座りにくくなったんだもの」
と、まるでわたしの所為
みたいに言い張ったのです。
「いよいよ始まったか
被害妄想が!」
と、ドッキリしたわたしです。
「それ程言うんなら分ったよ。
トイレに行って
座って見せてよ。
ズボンは下げなくて
いいからね」
『ズボン
下げられたらどうしよう』
と、思いながらわたしは母と
トイレに行ったのです。
もちろん
トイレは昔のまんま
低くなんかなっていません。
だけど、母は
「ね、やっぱり低いでしょ!」
と、便座に座って見せながら
言い張るのを止めません。
母がどうして
そう思うようになったのか
わたしには全く想像が
つきませんでした。
それで仕方なくわたしは
トイレにもう一本
掴まり棒を
つけてもらいました。
つかまり棒を増やしても
母の誤解は解けません
便座が低いんなら
立ち上がり易くしてやろう
と思ったのです。
それまでも1本
掴まり棒はあったのですが
今度は両手で掴まって
立ったり座ったり
出来るようにしたのです。
「どう、お母さん!
これで立ったり座ったりが
楽になったでしょう!」
これで満足だろうと
わたしは母に聞きました。
「今までだって、立てたのよ」
と、母が無情にも答えました。
「そう言うこと
聞いてんじゃ無いの!
前と今とじゃ
どっちが立ち易いかって
聞いてんの!」
「そりゃあ、今の方がいいわよ。
ただ私は
そんな事までしてもらわなくてもって
思ったのよ」
「じゃあ、最初っから
そう言えばいいじゃない」
「だけどやっぱり
便器が変わったように
思えるのよ!」
こうやって
母とわたしの会話は
すれ違いながら
延々と続きました。
この時のわたしは
母が何故トイレが変ったと
感じていたのか
まったく
想像出来ずにいたのです。
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