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母の電話
脇筋話が延々続き
本題には一向に入りません。
出かける時間の迫るわたしは
だんだんイライラしてきました。
「だけど、お母さん!
そんな事言う為に
電話をかけて来たんじゃ
ないでしょう。
報告って何さ。
本題言ってよ、本題を!」
ペースの上がらぬ母を
わたしは急かせました。
「いえね。
昨日、知らない人が来て
お経上げてくれたのよ。
三人で、二時間も」
「三人でって
知った人じゃあないの?!
お経上げてくれたんなら
まあ、有難いことだけどね。
お母さんが頼んだんじゃないの?」
状況確認の為
私は探りを入れました。
「いんえぇ
勝手に上がって来たのよ」
「勝手に上がって来たたって
黙って上がって来るわけ
無いでしょ。
お母さんだって他所の家
黙ってなんか
上がんないでしょうが!」
わたしはついつい
詰問口調になりました。
「そりゃあそうよ、上がんないわよ。
だけど
もう上がって来ちゃったんだから
仕方ないでしょ。
しかもその人たち
お赤飯を持ったり
お菓子もたくさん
持って来てくれたのよ」
「なら、良かったじゃない」
「そうなのよ。
昨日は
ほんとに賑やかで良かったわ」
「じゃ、他にも誰かいたの?」
母に
しゃべるだけしゃべらせて
わたしは
再度探りを入れました。
「TさんもMさんもいたわ」
これで分った、分りました。
MさんはR宗教の方
いつも母のことを
気遣ってくれている人です。
「なら、あとのふたりだって
Mさんが
連れて来たんじゃないの?」
「そう言えば、そうかもね。
まあとにかく
昨日は賑やかで楽しかったのよ」
「そりゃあ良かったじゃない!
もう電話切るよ。
ぼかあ出かけなくっちゃ
ならないからね。
じゃあね、切るよ」
ちょっと残酷ですが
わたしは母を急かせて
電話を切りました。
結局
「嫌になっちゃうのよ」
で始まった母の電話は
「賑やかで楽しかったのよ」
で終わりました。
母の報告なんて
いつだってそんなとこ
たいした報告ではありません。
でも、それでいいんです。
わたしにとっては
母が電話できてる
って事が大事
元気でしゃべってる
って事が大事。
特別な報告なんか無くっても
電話くれたっていいんですよ
ねっ、お母さん!!!
脇筋話が延々続き
本題には一向に入りません。
出かける時間の迫るわたしは
だんだんイライラしてきました。
「だけど、お母さん!
そんな事言う為に
電話をかけて来たんじゃ
ないでしょう。
報告って何さ。
本題言ってよ、本題を!」
ペースの上がらぬ母を
わたしは急かせました。
「いえね。
昨日、知らない人が来て
お経上げてくれたのよ。
三人で、二時間も」
「三人でって
知った人じゃあないの?!
お経上げてくれたんなら
まあ、有難いことだけどね。
お母さんが頼んだんじゃないの?」
状況確認の為
私は探りを入れました。
「いんえぇ
勝手に上がって来たのよ」
「勝手に上がって来たたって
黙って上がって来るわけ
無いでしょ。
お母さんだって他所の家
黙ってなんか
上がんないでしょうが!」
わたしはついつい
詰問口調になりました。
「そりゃあそうよ、上がんないわよ。
だけど
もう上がって来ちゃったんだから
仕方ないでしょ。
しかもその人たち
お赤飯を持ったり
お菓子もたくさん
持って来てくれたのよ」
「なら、良かったじゃない」
「そうなのよ。
昨日は
ほんとに賑やかで良かったわ」
「じゃ、他にも誰かいたの?」
母に
しゃべるだけしゃべらせて
わたしは
再度探りを入れました。
「TさんもMさんもいたわ」
これで分った、分りました。
MさんはR宗教の方
いつも母のことを
気遣ってくれている人です。
「なら、あとのふたりだって
Mさんが
連れて来たんじゃないの?」
「そう言えば、そうかもね。
まあとにかく
昨日は賑やかで楽しかったのよ」
「そりゃあ良かったじゃない!
もう電話切るよ。
ぼかあ出かけなくっちゃ
ならないからね。
じゃあね、切るよ」
ちょっと残酷ですが
わたしは母を急かせて
電話を切りました。
結局
「嫌になっちゃうのよ」
で始まった母の電話は
「賑やかで楽しかったのよ」
で終わりました。
母の報告なんて
いつだってそんなとこ
たいした報告ではありません。
でも、それでいいんです。
わたしにとっては
母が電話できてる
って事が大事
元気でしゃべってる
って事が大事。
特別な報告なんか無くっても
電話くれたっていいんですよ
ねっ、お母さん!!!
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