×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「カーテンが開いてたから寄ったよ!」
そう言いながら
母を訪ねてくれる方が
大勢います。
みんな
特別な用事はないのですが
ふらっと寄って
おしゃべりして帰るのです。
外出の少なくなった母にとっては
これが無上の楽しみ
世間との大事なつながりに
なっています。
母の家は
県道から
ちょっと上がった高台の一軒家。
だから、道を通る人からも
青垣越しに
居間のカーテンが見えます。
カーテンが開いていれば
母は在宅で起きている。
閉まっていれば
不在か就寝。
開けっ放しや閉まりっ放しなら
「何かあったぞ?!」
と、みんな
カーテンで想像しています。
そして
「いるんなら
ひとっしゃべりして行くか」
と、安否確認も兼ね
みんな忙しいのに
寄ってくれるのです。
だから母は
朝起きると
イの一番にカーテンを開け
昼寝する時には閉め
目覚めるとまた開けるのです。
母はこうやって
来る日も来る日も
カーテンを開けたり閉めたり。
居間のカーテンは
母にとって
「幸福の黄色いハンカチ」
なのです。
PR
この記事にコメントする