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「感謝の気持を贈ります」
そう言って
今年もまた友江さんから
「プレゼント」が届きました。
母が94歳になった時
友江さんから
突然手紙が来ました。
母の住所を新聞記事で
知ったのだそうです。
それから
ふたりの手紙や電話での
お付き合いが始まり
5年余りが経ちました。
山梨の南と北に住み
「お会いしたいわ」「会いたいわね」
そう言い合いながら
年を重ねてしまったふたりです。
会いたい人
それは友江さんだと
母が言います。
だけど、母はもう直ぐ百歳
再会はもう思うだけのもの
1人では
会いに行けなくなりました。
だけど、だからこそ
今年こそ
2人を会わせてやりたい。
3女とわたしは今
密かに作戦を練っているのです。
昭和6年
母は
山梨県の南の端にある
帯金尋常高等小学校に
赴任しました。
帯金尋常高等小学校卒業写真
前列左から3人目が母
そこで
1年生になった友江さんと
担任となった母とが
出会ったのです。
友江さんとは
77年前の
そのたった1年の付き合い。
転勤して以来
一度も会っていないのです。
母が
1年生の友江さんに
何を残したのか
わたしには分りません。
母も分らないと言います。
だけど友江さんは
「母の日のプレゼント」を
毎年贈ってくれるのです。
母の
77年前の教え子
友江さんとのこんな交流が
わたし達には
何にも増して誇らしく
この上なく嬉しいのです。