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「またまた大事件!
お母様がねえ・・・・」
 
母の所に行っている妻が
妙にはしゃいだ声で電話をかけて来ました。
 
「またまたって、いったい何さ」
 
わたしは「またまたトラブルかよ」
と、少し身構えて聞きました。
 
「お母様が何ていったと思う?
献体しようかって言ったのよ。
 
私は100歳になってもこんなに食欲あるのだから
どこか他人と違った機能が備わっていると思うのよ。
 
だから解剖して研究してもらえば
最後のお役に立てると思う。
 
お母様ったら、そう言うのよ」
 
「あちゃあ、献体ってか!」
 
わたしはしばらく
開いた口がふさがりませんでした。
 
そりゃあ、わたしのふたりの子供は
 
献体のお世話になって
現在の職業(医者)を得ています。
 
甥姪まで入れれば、5人が
献体のお世話になっているのです。
 
だからわたしも、献体の尊さや必要な事は
よく分かっているつもりです。
 
だけどまさか、選りにも選って
母が献体を言い出すとは!
 
わたしは技術屋とは言え
人一倍感情で生きている男です。
 
必要なことと分ってはいても
いざわが母がとなると
 
果たして賛成できるかどうか。
 
その時になってみなきゃ
自分の気持が分らないのです。

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