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甘味屋に
心を残したままの孫息子を

横目で見ながら
わたし達は

これまた
長女が見つけてくれた

花見小路の広東料理屋に
入りました。

とは言え、孫息子は

料理屋に入っても
しょげ返ったまま。

出て来た料理にも
なかなか箸をつけず

老いの一徹も
少し心が揺れたのです。



花見小路から続く路地を
ちょっと入ったこの料理屋

余り待たされず
それでもちょっと待たされて

円卓のある部屋に通されました。

そこは

祇園や花見小路の
喧騒から隔絶された静寂の中。

雪見障子の向こうの
坪庭に

数本の立木が
揺らいでおりました。

座って部屋を見回すと
欄間に

『魯山人』とようやく読める
扁額が架かっていました。

それで案内の娘さんに聞くと

「魯山人の書で
『花意竹情』と読みます」

という返事。

意味はと問うと

「『花のようにあでやかで
竹のようにしおらしく』

という意味だそうです」

と、出しゃばる風もなく
すっと答えてくれました。

わたしは、18、9の娘さんが
すっと答えてくれたことが嬉しくて

何かにつけ
文句の多いわたしですが

ここでは
心乱されることもなく

おいしく料理をいただけたのです。

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