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母が記念館について
何も言わなくなって半年
わたしの『のらりくらり作戦』が
功を奏したかに思えて来た
6月の半ば
母が100歳を迎える
ちょうど
4ヶ月前の夕食時のことです。
「食事が終わったら
ふたりとも居間に来て頂戴!
話があるから!」
たまたま来ていた
3女とわたしに向かって
母が
強い口調で言い放ったのです。
「話なら、今すればいいじゃない」
そう、わたしが水を向けたのに
母は断固無視
「後でっ!」
っと、別の話題に
切り替えてしまったのです。
「もしや、記念館の話では・・・」
わたしは
悪い予感に怯えながら
3女が折角作ってくれた夕食を
じっくり味わうこともなく終え
共に居間に行ったのです。
わたし達が座るや否や
母が言いました。
「芽衣子、聞いてよ!
太郎はね
記念館に反対だって言うのよ。
私がこんなに頼んでいるのに
ちょっとも動かない。
頼んでから半年も経つのに
何にも手を打ってくれないのよ」
「太郎!
私はね!
記念館を建てない内は
死んでも死に切れないのよ。
どうして建ててくれないのよ!」
母はいつもの仏様のような笑顔を忘れ
そう畳み掛けて来たのです。
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