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6月のある日の
朝日新聞ひと時欄の記事。
大阪府の藤井正恵さんが
『老いと闘う90歳の母』と題して
投稿しておられました。
『今日こそは母と言い争うまい。
朝になるといつも
自分に言い聞かせる。
が、たいていはもろくも崩れ去り、
後悔して1日が終わる。
母は90歳。
広島で一人暮らしをしていたが
3年前から私の家で暮らしている。
杖や補聴器は『使うと体が怠ける』と
拒んできたが、
最近は
歩行器の力を借りるようになった。
物忘れもあらわれ
『死んだ方が楽』と漏らすこともある。
老いにとまどう母の心の底にある
いらだちや悲しみを思うと
いとおしくなる。
しかし、日々いたわってばかりは
いられない。
ある朝、母は家族の会話がききとれず
誤解してしまった。
何度説得しても納得せず
馬鹿にされたと
ますます怒ってしまった。
思わず
「おばあちゃん
補聴器付けないからでしょ」
と叫んでしまった。
「補聴器つけたから言うて
よう聞こえるとはかぎらん。
それに、あんたの言い方は気にくわん」
と母。
さすが母君。
娘の心の内をすばやく読み取る。
元気で強かった母が
今老いと必死に闘っている。
90年使った体にムチを打ち
立ち上がろうともがいている。
老いを素直に受け入れるには
母も私も
もう少し時間がかかりそうだ」
朝日新聞ひと時欄の記事。
大阪府の藤井正恵さんが
『老いと闘う90歳の母』と題して
投稿しておられました。
『今日こそは母と言い争うまい。
朝になるといつも
自分に言い聞かせる。
が、たいていはもろくも崩れ去り、
後悔して1日が終わる。
母は90歳。
広島で一人暮らしをしていたが
3年前から私の家で暮らしている。
杖や補聴器は『使うと体が怠ける』と
拒んできたが、
最近は
歩行器の力を借りるようになった。
物忘れもあらわれ
『死んだ方が楽』と漏らすこともある。
老いにとまどう母の心の底にある
いらだちや悲しみを思うと
いとおしくなる。
しかし、日々いたわってばかりは
いられない。
ある朝、母は家族の会話がききとれず
誤解してしまった。
何度説得しても納得せず
馬鹿にされたと
ますます怒ってしまった。
思わず
「おばあちゃん
補聴器付けないからでしょ」
と叫んでしまった。
「補聴器つけたから言うて
よう聞こえるとはかぎらん。
それに、あんたの言い方は気にくわん」
と母。
さすが母君。
娘の心の内をすばやく読み取る。
元気で強かった母が
今老いと必死に闘っている。
90年使った体にムチを打ち
立ち上がろうともがいている。
老いを素直に受け入れるには
母も私も
もう少し時間がかかりそうだ」
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