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わたしが母屋に入らず
外にいたことで
皆さん
お下劣な邪推なんか
しちゃあいませんよね。
『お前って
お母さん見捨てた臆病者
なんじゃないの?』なんて
わたしのこと
疑っちゃあいませんよね。
疑う人なんて皆無
もちろんいないとは思うけれど
世の中、『もしかしたら』
ってこともあるから
入らなかった理由
一応説明しときますよ。
いえね
ほんとんとここれは
言い訳なんかじゃ
ないんです。
誤解されてちゃあいけないから
ただちょっと、説明だけ
しとくんですよ。
いえね
自分で言うのも変だけど
わたしは緊急時のその時
実にきちんとした
判断してたんです。
もちろん、最初は
猪突猛進
『中へ入って、お袋
連れ出さなきゃ!!!』
って、思ったんですよ。
でもね
すぐ思い直したんです。
『こんなに揺れてたんじゃあ
入ったって無駄。
独りで歩けないお袋なんて
連れ出せやしないんだ。
完治したたって、俺は
ヘルニア持ち。
お袋なんかどうせ
担ぎ出せっこない。
俺にゃどうせ
火事場のくそ力なんか
出せやしないんだ。
そうだ!
それより何より
共倒れになってる場合じゃない。
本人棒のこの俺が
倒壊した母屋に
閉じ込められたんじゃあ
お袋はもちろん
ヘルパーさんだって
助け出せやしないんだ!』
って、そう
判断しただけなんです。
だから
わたしは
母を見捨てた臆病者なんかじゃ
無いんです。
わたしはただ
後先考えて
蛮勇振るわなかっただけ。
後々のことまで考えて
わが身を処しただけなんです。
聡明な皆さんなら
わたしの深謀遠慮
分ってくれますよね。
そうなんですよ
分る筈なんですよ。
でもね、世の中ですからね
もしかしたら
『屁理屈だ』って言う人が
そりゃあ、ひとりやふたり
いるかも知れないけれど
そんななあ、わたし
問題にしちゃあいません。
普通の感覚持ってる人なら
これって、十分
納得できる理屈なんだし
殆どの人が
分っていてくれりゃあ
わたしはそれでいいんですよ。
でもね
こうやって
人様に納得してもらえる様な
理屈の筋を通して
自分でも
納得していたんですがね
地震が何とか収まって
母の所へ行った時
わたしは何でかちょっと
後ろめたさを感じていたんですよ。
何でですかね。