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「私はね
青空が見えないと
駄目なのよ。」
この青空がなきゃあ!
久しぶりの青空に上機嫌の母
富山県宮の山で
実家通いが面倒になった
わたしが
富山での同居を勧めるたんび
母はそう言って断ります。
実はわたし達7、8年前
冬だけ
富山で一緒に暮らした事が
ありました。
「お母さんを
寒い冬に山梨で
独り暮らしさせておくのは
心配だ」
と、姉妹が言うので
来てもらったのです。
わたしも
『妻と合わせて3人
一緒に暮らせば賑やかで
母にとっても
よっぽど楽しかろう』
と考えたのです。
ところが
案に相違して
母は
親子3人の賑やかさよりも
青空を選び
冬だけの同居は
その2、3年だけで
終わったのです。
物忘れの激しくなった
最近の母ですが
富山の冬の
あの暗い空だけは
脳裏に焼き付いていて
離れないらしく
「富山で一緒に住もうよ」
と、脅かし半分に言う
わたしの誘いを
「あの灰色の空が
私には耐えられないの。
それに
誰か家に来た時
誰もいないと悪いもの」
と、母は今でも
言下に断るのです。
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