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夜中、11時45分。
目覚めた母と
わたしが話している所へ
長女と次女が
飛び込んで来ました。
中央線の最終で
東京からやって来たのです。
76歳と72歳の姉達が
リュックを背負ったり
鞄を掛けたり
息せき切って
駆けつけて来たのです。
心なしかふたりは
いつもより
しっかりしています。
「守衛さんがね。
もう時間外だから
入れないって言うのよ。
だけど
折角東京から来たんだからね
どうしてもって
強引に入れてもらったのよ」
長女が入って来るなり
自慢しました。
「お母さん!
わたし誰だか分る?
眸よひとみ、ひ・と・み・・・」
と、次女が聞きます。
次女は10数年前に
くも膜下出血をして
その時
同じような質問を
わたし達に
されていたのです。
「分ってるわよ、眸でしょ。
それより
兄ちゃんの
お世話になっちゃってね。
兄ちゃんは
ホントに優しくてね。
女でも気がつかないような
気遣いをしてくれるのよ」
姉達の思いとは
関係なく
母はいつものように
わたしを褒め上げたのです。
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