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「芽衣子はね
ほんとに料理上手。
変った物を
毎回毎回作ってくれるの。
料理に心がこもっているのよ。
それに比べると
他の女っ子は全部手抜き。
買って来たのを1つか2つ
ただ並べるだけ。
家でも毎日
あんな貧しい食事をしてるのかしら?」
と、母がわたしの料理を
「美味しい、美味しい」と褒めながら
娘たちの手抜き料理を
こき下ろしました。
「じゃあ、お母さん!
僕と芽衣子とじゃどっちが上手なの?」
っと、わたしが聞くと
「そりゃあ・・・」
と言って、口をつぐみました。
「そりゃあ勿論、芽衣子」
っと、多分母は
言おうとしたんだと思います。
わたしだって分っています。
わたしも手抜きをしているのです。
わたしも手抜きをしているのです。
わたしの姉妹は最近
月に何日か実家に来てくれて
母の見守りをしたり
食事を作ったりしています。
だけど老いた母は
辛らつな料理評論家
歯に衣を着せぬ
厳しい評価を下すのです。
聞けば「美味しい」と答えながら
決して箸を進めないのです。PR
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