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ある日
わたしが母の部屋に行くと 

昼日中だと言うのに
着替えの真っ最中。
 
「あれ!
お母さん何してるのよ!
 
どうして、こんな時間に
着替えなんかしているのよ!」
  
『お漏らししたんじゃないか』

と、わたしはちょっと
母を疑いながら聞きました。
 
こんな疑いを持つなんて
おかしいなとお思いでしょうが・・・
 
だけど、母はもう101歳
 
いつそういうことがあっても
少しもおかしくない歳。
 
だから皆さんには
分っていて欲しいのだけれど
 
わたしにお漏らしを
攻めたりする気は毛頭ありません。
 
わたしはただただ事実を確認し
対応したかっただけのことなのです。
 
「いえね。
 
私がトイレから出ようとしたら
誰かが後ろから水をかけたのよ。
 
お陰で下着がびしょびしょ。
 
誰だか知らないけれど
 
誰かがトイレに入って来て
水をかけたのよ。
 
誰だか分らなくて
何か、気味が悪いのよ!」
 
この前とまったく同じ言い方
 
母が『誰か』に力を込めて
言いました。
 
「お漏らしなんかしたんじゃない!」
と、母は暗に強調したのです。
 
「誰かたって、この家には
お母さんと僕と2人だけ。
 
ぼかあトイレなんか行ってないし
他にゃあ誰もいないんだよ。
 
お母さんが入っているのに
誰かが入って来る訳無いんだよ。
 
お母さん!
ほんとにそんな人見たの?」
 
「いんええ。
 
そりゃあ見ちゃあいないわよ
後ろからだもの、当然見えないわよ。
 
だけど、それなら一体誰が
私に水かけたのよ。
 
誰か、私が入る前から
入ってたんじゃないのかしら」
 
こんなやり取りをしながら
わたしは、また言ったのです。
 
08af197f.jpeg 「お母さん!
 
 立つ時、便座の横の
 スイッチバーにつかまったんじゃないの?
 
 それで、洗浄ボタン
 押しちゃったんじゃないの?」
 
「そんな事は無いわよ!
 
私はちゃんと
掴まり棒につかまって立ったわよ」
 
と、母は「自分にミスは無い」と
強弁し続けたのです。
 
それで、わたしは
 
「そうかあ、じゃあ誰かなあ」
 
と、舌戦から撤退したのです。
 
 
 
だけど、こんな事が
こう何度も起こっては大変。
 
5d6bffcf.jpeg それでわたしはこれを機に
 スイッチバーを改造しました。
 
 ボタン用の穴あきプレートを作って
 スイッチバーに貼り付け
 
 手をついても
洗浄ボタンを押さないようにしたのです。
 
母の言うことを信じなかったという
問題は残っているけれど
 
『停止ボタンを押さずに立ち上がったら
やっぱり濡らしちまう』
 
って問題も
そりゃあ未だ残っているけれど
 
ひとまずこれで
様子を見ることにしたのです。
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