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花粉症の季節になると
前兆も無しに
ツーと水っ洟が流れ出るのは
誰でも経験する所です。
母は花粉症ではありませんが
時々水っ洟が出ます。
かんでも出ないのに
何故か不意に出ることがあるのです。
水っ洟が出ると
母はもちろん拭きます。
だけど、傍から見ていると
イライラするほど手間がかかるのです。
母は、側に
ティッシュボックスがあっても
先ず服やズボンのポケットに手を入れ
ちり紙を探します。
食事時など
エプロンのポケットを探し
エプロンの下のカーディガンの左右のポケットを探り
ズボンのポケットを探しても
ポケットその物が無くて・・・
結局どこにも無くて・・・
それからやっと、椅子の横にある
ティッシュボックスに手を伸ばすのです。
ティッシュを手にしてからがまた大変。
引き出した何枚ものティッシュを
一枚一枚丁寧に重ね
それをまたゆっくりゆっくり二つにたたみ・・・
それからおもむろに拭くのです。
その長い間に、水っ洟が
垂れ下がったりするのです。
「お母さん!
最初っからティッシュボックスのを
取りゃあいいんだよ!!
それに
たたまなくたっていいんだよ。
たたんでる間に
垂れるでしょうが・・・」
わたしは母の垂れ下がった洟を見るのが嫌で
文句を言うのです。
だけど、母は平気の平左。
「だって、きちんとたたまなけりゃあ
気持ちが悪いのよ」
母はそう言って
垂れ下がった洟を気にしているのかいないのか
しっかりとたたみ続けるのです。
人の価値観なんて、ほんと
個人的なものだと痛感する今日この頃です。