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「まさか
こんなに大変だなんて
家継げって言われたときゃあ
思っても見なかった!」
と、同級会の2次会で
タケちゃんが言いました。
タケちゃんはわたしの中学の同級生
旧家の跡取りです。
東京の大学を出て
そのまま東京で家族を持ちました。
実家のご両親は既に亡くなり
生家はこの10年、空き家です。
それで、タケちゃんは
月に1度、田舎に通い
締め切った家に風を入れたり
雨樋の掃除をしたり
庭の除草をしたり
植木の手入れや消毒をしたり
借り手のいない
田畑の草刈を頼んだり
道普請や水路掃除の
出不足を支払ったり
近所に葬儀が出れば
何があっても駈け付け
墓穴掘りをしたり、帳付けをしたり
タケちゃんは、住む当ても
継いでもらえる当ても無い生家が
朽ち果てて行くのに
必死で棹差し
昔っからの
近所付き合いも続けているのです。
タケちゃんは2次会で
そんな
都会に出た跡取りの大変さを
延々、口説きまくったのです。
延々、口説きまくったのです。
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