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「地域を維持してく為の
共同作業がやたらあるんだよ」

と話す、タケちゃんを囲んだ
2次会のメンバー
 
思い当たる話に
ただただ頷くばかりでした。



「こういう、田舎の作業って
分っているとは思うけれど

やらなきゃ、やらんで済む
サボったら、サボったで済む

っていうような

都会のみたいな
甘っちょろいもんじゃないんだよ。

自分でやれないんなら
人を頼んででもやれ

それが無理なら

補償金出せ、出不足金出せ
って、強要され

それとも、権利
放棄するかねって脅される

紙にゃあ書いてないが、地域の掟
そういう類のもんなんだ。

みんなだって分るだろ?
俺の辛さ!

生み出すもんも、達成感も無い
こんな空しい事に

俺は延々
先の見えないまんま

跡取りだからって、時間や金
使って来たんだよ。

もちろん

人のいなくなった田舎を
守って行く為にゃあ

そういうことが大事だ
ってこたあ

俺にだって、嫌んなるほど
分ってるんだ。

だけど

分っていてもさ
遠くに住んでて

一々対応しなきゃあならん
俺にとっちゃあ

こういうのって、ほんと
空しい、やりたくない事だった。

だけど

いくら空しい
やりたくない事だって言ってもね

やっぱり俺は
やらん分けにゃあ行かなかった。

俺には、親を

田舎に置いてってるって

引け目があったからね

そういうやりたくない事も
止むを得ず、万難を排して

1つ1つ
こなして来たんだよ。

自分のやりたいことも我慢して
家族にも無理させて

1つ1つ
こなして来たんだよ。

ここまで言やあ、分るだろ?

損得だけで考えたら
田舎の跡取りなんて

まったく
やってられない事だった」

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