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ブログを前々回の
『男の愚痴話』の続きに戻します。
なぜって
『濡れ落ち葉になったら嫌よ!』
と言われたA君の話
わたしもちょっと
身につまされました。
明日はわが身と
つい想像してしまったのです。
『まさか!!!
妻に限ってそんな!』
とは思うのですが
虫の居所に寄っちゃあ
その『まさか』が起こるのが
人の世の常。
それでちょっと
考えてみたのです。
話はわたしと友人Nの
アカギレの話から始まります。
『まさか!!!
妻に限ってそんな!』
とは思うのですが
虫の居所に寄っちゃあ
その『まさか』が起こるのが
人の世の常。
それでちょっと
考えてみたのです。
話はわたしと友人Nの
アカギレの話から始まります。
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友人Nが
恒例の早朝メールで
国蝶・オオムラサキの写真を
送ってくれ
わたしもいつものように
メールを返しました。
メールを返しました。
Nは最近
レンガを積んで
別荘の物置を作っています。
今朝の気温23℃。
昨夜10時頃
猛烈な突風と雨とが
網戸の内側のカーテンを
あっという間にびしょ濡れにした。
今朝の雨は穏やかで
垂直に降っている。
添付した写真は
数日前に撮ったもの。
国蝶・オオムラサキが
生コンに下りて来て
作業の邪魔をしています。
毎年のことなんだが
頻繁に来ては遊んでいるのです。
でもね、流石は国蝶
人柄(蝶柄)はおおらかで
人懐っこく
接写で2枚撮ったが
舞い上がろうとしません。
このあたりは
Nの建築現場
おっはー、N!
やあ綺麗だなあ、オオムラサキ!
俺はちっちゃい頃
夏になると毎年
昆虫採集してたんだ。
だけど
オオムラサキのメスは捕ったが
オスは捕った事はおろか
見たことも無かった。
それでも、3年ほど前に1度だけ
大泉の実家で見たことがある。
何でか
居間に入って来たんだよ。
70年近く生きて来て
それが
最初で最後の出会い。
女房に、君の写真見せると
「きれいねえ!
私はあげはみたいな蝶かと思ってた」
だってさ。
俺と同じ山梨育ちの女房だって
見たこと無いんだよ。
オオムラサキはそれ位珍しい
大切な美しい蝶なんだ。
君んとこ辺は
オオムラサキの宝庫かもな。
日野春に
オオムラサキセンターがあるが
君んとこやあそこら辺は
ナラやクヌギのある里山が
残ってるからいるんだろうな。 A君の奥さんは
60代の、自立志向の強い
活動的な方。
ジェンダーフリーを説く
上野千鶴子女史を信奉しています。
A君が話してくれた
聞くも涙の愚痴話です。
「俺はね、女房って奴が
つくづく嫌になったんだ。
だって、聞いてくれよ
嫌んなるのは、女房の言い草。
俺がただね
『今日はどこ行くんだい?』って
何の気なしに聞いただけなのにさ
『それって
濡れ落ち葉なんじゃないの?』
って、間髪入れず
って、間髪入れず
待ってたみたいに言ったんだ。
まるで、俺との会話
拒否するみたいに言ったんだ。
一昨日も出かけ
昨日も出かけてった女房が
それが当然みたいに
いけしゃあしゃあとぬかしたんだ。
いけしゃあしゃあとぬかしたんだ。
俺は思ったよ。
女房なら女房らしく
もうちょっと何か
『出てばっかりでごめんなさいね』
とか何とか
『出てばっかりでごめんなさいね』
とか何とか
殊勝な言いようが
あるんじゃないかってね。
それで
俺は言ってやったんだ。
『濡れ落ち葉、濡れ落ち葉って
馬鹿にするな!
濡れ落ち葉だって
ちゃんと腐りゃあ
立派な肥料になるんだ!
それより何より
落ち葉の元は
落ち葉の元は
青葉だったじゃないか!
青葉の頃のこの俺が
どんなに役立っていたか
少しは思い出してみろよ!』
ってね。
『負け犬の遠吠えみたいだな』
って、自分でも思ったけれど
ともかく俺は
そう言ってやったんだ。
最近は
俺が慣れたんだか
俺が慣れたんだか
諦めがついたんだか
丸くなったんだか
自分でも
自分が分らないんだけどね。
やっと、そんな風に
冗談めかして
言い返せるようにはなったんだ。
だけど
本音は違うよ、本音は。
本音じゃ
怒ってんだ。
昔なんか
『濡れ落ち葉』って言葉
女房が吐くたんび
それこそ、かっとなって
怒鳴り返していたんだよ。
だってね、この言葉
俺のトラウマになってんだ。
俺が37年勤めた会社
辞めた時
辞めた時
女房が最初に言った言葉
何だったと思う?
濡れ落ち葉だよ、濡れ落ち葉。
『会社止めてもいいけど
濡れ落ち葉になったら嫌よ!!!』
って、そう言ったんだ。
『ご苦労様でした』の言葉より早く
そう言ったんだ。
『濡れ落ち葉になったら嫌よ!!!』
このひと言が、どんなに
俺の誇りを傷付けた事か!!!
そりゃあ
俺にだって分ってたさ。
勤め辞めた男達がみんな
『濡れ落ち葉』に
なってるんだろうってこたあ
分ってたさ。
だってそうだろ?
旅行に行っても
演奏会行っても
映画に行っても
目に付くのはほんと
妙齢過ぎたおばちゃんばっかり
男なんかほんと
1割もいやしないんだ。
だから
濡れ落ち葉って言われても
しょうがない所もあるんだけれど
濡れ落ち葉って言われても
しょうがない所もあるんだけれど
だけど、夫婦の間にだって
言っていい言葉と悪い言葉が
あるだろうがよ。
俺はね
女房がどこで、この言葉
知ったのか知らんけどね
亭主が傷付くような言葉
平気で吐く女たあ
一時だって
一緒にゃあ暮らせない
って、そう思ってんだ。
でもね、と同時にさ。
俺は
俺だけじゃなくってさ。
俺達男、みんながさ
生き方、変えなきゃあって
ほんと、思ってんだ。
女性が強くなった分
男は弱くなりました。
だから、最近のわたし達は
我慢がきかず
愚痴話だって平気で
するようになりました。
ゴルフに行った時の話です。
ハーフが終わり
ちょっと遅い昼食をとりながら
仲間の一人・A君が
愚痴をこぼし始めました。
A君には、ゴルフ以外
これといった趣味が無く
出かけることといえば
月に2、3度
気の合う仲間と
プレイすることくらい。
あとは
図書館で借りた小説を読んだり
パソコンで株の取引をしたりして
家でだらだら
時を過ごしています。
そんなA君が
奥さんにたびたび
投げつけられる『ひと言』で
どんなに傷付いているのか
愚痴り始めたのです。 奥さんと
摘み菜で悶着あった
B君じゃあないけれど
わたしにも、ちょっとほろ苦い
似たような経験があるのです。
似たような経験があるのです。
わたしは若い頃
折角
折角
海辺の町にいるのだからと
海釣りを始めました。
キスを釣ったり、しま鯛釣ったり
イカを釣ったり。
わたしは休みのたんび
妻や子供に食べさせたいと
もちろん、自分の楽しみでも
あったのだけれど
4時起きして
出かけたのです。
だけど・・・
上々の釣果を手に、意気揚々と帰ると
妻がそのたんび
「お世話になっている
ノシマさんがお好きだから
上げましょうよ。
ウスタさんもお好きだって
言ってらしたわよ」
と、必ず他所へ
やってしまったのです。
山梨育ちの妻は
生魚が苦手。
手に残る
あの青臭さが嫌いで
決して料理しようと
しなかったのです。
もちろん、わたしは
ノシマさんやウスタさんに
上げる事に
異存があった訳では
ありません。
だけど、やっぱり男って
妻や子供の
喜び食べる顔が見たくて
喜び食べる顔が見たくて
野菜を作ったり、魚を釣ったりして
来るのです。
それなのに妻は
嬉しそうな顔も見せず
すかさず他所へやってしまう。
わたしは、そう言う
男の微妙な気持を
理解しようとしない妻が恨めしく
いつも
腹立たしいような
寂しいような
切ないような気持に
させられたのです。
多分、摘み菜のB君も
同じような気持を
伸びる摘み菜を摘みながら
毎日毎日
味わっているんじゃないかと
思うのです。
どうか、世の奥さん方
お願いです。
リタイヤしたご主人方の
家族の為に働きたい気持ち
少しだけ、もう少しだけ
想像してあげて下さい。
水っぽいしばっ栗を
笑顔で食べてくれた
わたしの、幼かった日々の
あの母のように。