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一生園に行くとわたしは
母との会話の合間に
 
姉妹にメールを送ります。
 
それはわたしの退屈しのぎになったり
母の近況報告になったり
 
情報交換の場になったりします。
 
 
 
『昨日の話の続きだけどね
 
お母さんが一生園に入園する時
僕は副園長に
 
お母さんのトイレについて
頼んだんだ。
 
「母はまだ便意を感じられ
おむつでの排便を嫌がります。
 
何とかトイレで
やらせてもらえませんか?
 
もちろん、出そうで
出ない時もあるだろうし
 
間に合わない時だって
あるとは思うんです。
 
だけど
そこを何とか頼みます。
 
母はトイレでしたがっているんです。
おむつじゃ嫌だと言ってるんです。
 
僕も母の
人間としての最低限の尊厳を
 
守ってやりたいと思ってるんです」って。
 
すると、思いもかけず副園長も
担当の牛田リーダーも
 
快く言ってくれたんだ。
 
「分かりました。
 
教えて頂いたら
何とかやってみましょう」ってね。
 
「そんなこと無理です」

って言われると思っていた僕は
 内心びっくりし

狂喜乱舞したい気持ちだった。
 
これでお母さんの気持ちも
救われるってね。
 
でもね
 
実際やってみてもらうと
これが大変。
 
半年の入院生活で手指や
足腰が萎えてしまったお母さんは
 
身体がぐにゃぐにゃ。
 
もちろん
 
ひとりじゃトイレに行けないし
後始末だって出来ないんだ。
 
ひとりじゃあ、便器に
座っても姿勢を保っていられず
 
きばることも息むことも
拭くことも出来ないんだよ。
 
だから、トイレでするんなら
 
身体支える人と始末する人と
二人いなきゃあとても駄目なんだ。
 
これに比べると
 
おむつでやらせられりゃあ
始末だってほんとに楽。
 
ベッドに寝てもらってて
ちょちょってできる。
 
一人で始末、できるんだよ。
 
だから分かるだろ
 
出来りゃあ
おむつでやってもらいたいってのが
 
ぼかあ
始末する方の本音だと思う。
 
人手の少ない介護施設で
忙しい介護の中で
 
一時でも
二人もの手を取られるなんて
 
施設側にとっちゃあ大迷惑だってことが
ぼかあ直ぐ分ったんだ。
 
大変なお願いをしたもんだと
お母さんの下の世話頼むたんび
 
ぼかあ
身の縮む思いをしてんだよ。
 
お母さんだって多分おんなじさ。
 
身の縮む思いで看護士さんを
呼んでると思うんだ。
 
だからこそ、僕は今から
 
自分の下のことを
心配してるんだ。
 
果たして僕に、看護士さんを呼ぶ
勇気があるんだろうかと!』
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